糖尿病療養院指指導士のつぶやき

運動について

糖尿病療養指導士・看護師 佐藤ちずる

皆さん、こんにちは看護師の葛西です。

 最近は気温もだいぶ下がってきて肌寒いことが多くなってきて秋が来たなあ...としみじみと感じます。今年の夏は暑い日が続き運動を控えていた方が多かったようです。気温が下がってきて「さて運動再開しようかな」と思っている方も多いのではないでしょうか。

ということで、今回は「運動の効果と注意点」についてお話します。

運動には...

 運動時のエネルギー源として脂肪を使うため、定期的に運動を行うと、体重を減らすことができます。また、運動時のエネルギー源として血中のブドウ糖も使うため、運動すると血糖がさがります。運動の効果は翌日まで続きます。

 血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果もあります。他にも血圧を下げたり、心臓や肺の働きを強化したり、足腰の筋力を強化し、老化を防いだりします。運動することで気分転換にもなります。

運動を始める前に...

 インスリン治療中の方やインスリン分泌促進薬を内服している方は低血糖に気を付けましょう。低血糖が起こった時のためにブドウ糖を携帯しましょう。また、運動する時間帯は血糖値が高くなる食後1時間くらいがよいでしょう。

 神経障害や網膜症、腎障などの合併症のある方、血糖のコントロールが極端に悪い場合、心疾患などの持病のある方、膝や腰の悪い方は主治医に相談してから開始しましょう。

体調の悪い場合は無理せず、お休みしてください。

 運動は毎日継続して行うことが大切ですが、少なくとも1週間に3日以上の頻度で実施することが望ましいとされています。運動量としては歩行運動では115~30分間を12回、1万歩程度が適当とされています。

毎日は無理という方も、まずは自分の始められることから始めてみましょう。

 

 余談ですが、毎年恒例のウォークラリーが10月20日に行われる予定でしたが、残念なことに雨のため中止になってしまいました。今年こそは私も参加...と楽しみにしていましたが、残念です。来年こそは皆さんと楽しい時間をすごせたらと思っています。

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